成長過程にみる症状の特徴

ここでは、前ページで紹介したような症状をもつアスペルガー症候群の方々が、実際に成長過程においてどのような問題がおこっていくのかということをとくに対人障 害を中心として時系列にご紹介します。周囲にアスペルガー症候群のお子さんがいる方は、これを目安にして対応してあげてください。

なお、あくまでも一つのモデルケースですので、すべてのお子さんに当てはまらないということはご理解下さい。

時期 よくある症状
乳児ー幼児 あやしても感情に乏しい、睡眠リズムが不規則といった特徴がありますが、これには個人差があり、リアルタイムで把握するのは困難です。後から振り返ってみてそういえばそうだったと思うことがほとんどのようです。
幼児中期 行動はマイペースで、ペースを乱されるのを嫌がります。何かをこちらから伝えることはできますが、双方向のコミュニケーションに難があります。両親や保育士との関係も作れるようになります。同年代の子供にも関心を持つものの、適切な対応がわからず、おも ちゃをとりあげる、叩くといった行動をとることもあります。
幼児後期 マイペースが目立ち、集団生活が苦手です。ルーチンワークが理解でき、徐々にではありますが行事へも 参加できるようになります。ただ、興味のないもの、苦手なものに関しては、拒否する傾向にあります。他の子供にも関心が以前より増しますが、そのぶんトラ ブルが顕在化してきます。 また、不器用さも目立ち、はさみやはしがうまく使えないことがあります。
学童期 社会に適応するのが苦手なため、学校にもなじめません。なかには興味のない授業のときには教室から でていったり、床に寝てしまう子供もいます。対人面では、マイペースをつらぬける年上や年下との関係は行いやすいが、同年代だと困難になる特徴がありま す。同年代になじめないことから、いじめが発生したり、社会的になじめないことによるパニック、不穏、不登校といった問題が現れることもあります。なお、 高学年頃になると、不器用は解消されます。
思春期 社会的接触を試みるがうまくできないことからくる欲求不満、知能が高いのに周りからの評価がうまくもらえないことなどから、ますます苦痛を感じ、強迫性障害、うつ、不安定な対人関係のとり方、人格障害、気分障害といった二次的な障害が引き起こされることがあります。
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